赤平オーキッドについて
理念・歴史
かつて炭鉱の町として栄えた赤平市。
1895年に空知炭礦の疎水坑が
空知川に向けて開設されたのが、
赤平最初の炭鉱着工と考えられています。
石炭から胡蝶蘭へ
その後1913年に下富良野線が開通により、沿線の炭鉱開発が急速に進み、1950年代には鉱業都市としてその最盛期を迎えました。
しかし、その後のエネルギー革命により炭鉱の合理化が進み、約100年に及ぶ炭鉱の歴史に幕が下ろされました。住友石炭赤平炭鉱が閉山した1994年(平成6年)に、赤平オーキッドの前身である赤平花卉園芸公社が設立されました。
石炭の黒の暗いイメージを、花で明るくしようとの想いで胡蝶蘭の栽培に着手。
市場出荷を主として道内の需要をまかなうための大規模栽培が開始されました。
赤平オーキッド
株式会社の誕生
公社の設立後、胡蝶蘭の生産は順調でしたが、常に価格が変動する市場への出荷を主にしていたことが影響し、次第に経営が悪化。
その後、2008年(平成20年)に公社からホーマック株式会社(現DCM株式会社)が経営を引き継ぎ、「赤平オーキッド株式会社」が設立されました。
環境に配慮した地中熱によるヒートポンプシステムを導入し、室温管理が難しい寒冷地においても、環境に配慮しながら1年中胡蝶蘭を生産する技術を確立しました。
さらに、既存の店舗配送の物流網を最大限に活用。胡蝶蘭は輸送中も温度管理を必要とするため、冬季は旭川や札幌など近隣エリアにしか運べないことがネックでしたが、温度調整可能なトラックによりこれを解消。市場への出荷のみならず、道外を含むホームセンターへの供給や、生花店への卸し、インターネットによる直接販売など、販路を大きく拡大しました。
生産においても、お祝いの場に用いられる大輪タイプの胡蝶蘭だけではなく、一般家庭向けの花の小さなミディタイプの胡蝶蘭の生産・供給を開始しました。ビジネスシーンから誕生日などのお祝い事、ご自宅の装飾まで、幅広いシーンに応えられるラインナップを取り揃えております。
赤平の長持ち胡蝶蘭が
できるまで
胡蝶蘭の株の育成には、温度や湿度、光、水の調整が重要です。
温度や湿度、光の量は季節やその日の天候により常に変動します。変化を見逃さず、施設をコントロールすることで胡蝶蘭にとって最適な環境を維持し、開花まで大切に育苗します。水やりは約1~2週間に1回程度ですが、ひと株ずつ乾き具合を確認しながら人の手で行っています。株は根の先端でしか水を吸収できないため、しっかりと根が張ってきたタイミングで徐々に水をあげ、力強く美しく成育します。
赤平で提供する胡蝶蘭は、平均2カ月以上と長持ちします。水やりなども頻繁に行う必要がなく、細かな手入れをしなくても、上手に育てれば毎年花を咲かせることができます。
また、北海道という清涼な環境で生産されているため、農薬散布の頻度が本州の生産地に比べて半分程度です。これは気候的に湿度が低いことに起因しています。農薬の使用量が非常に少なく済むため、お客様にもより安心して、末永くお楽しみいただけます。
環境配慮と
気候変動に対応した
生産設備
寒冷地である北海道では、冬季間の室温管理が最大の課題といっても過言ではありません。
コストに影響されない工夫はもとより、地域の自然、CO²削減といった地球環境への配慮も不可欠です。一方で、地球温暖化に伴う気候変動により、北海道でも夏季は高温に見舞われるケースが増え、冷房による開花制御が必要となり、難しい環境管理が求められます。弊社ではこれらの課題解決として、地中熱ヒートポンプシステムや複層エアーハウス、LPガスヒートポンプシステムを導入。環境への配慮を保ちつつ、気候変動による夏の暑さにも対応し、適切な環境管理によって高品質な胡蝶蘭の生産を実現しております。また、2022年には培養設備と施設内照明を全てLED化。令和3年度農業電化推進コンクールにて大賞を受賞しました。
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